2010年8月18日(水)「しんぶん赤旗」
熱中症死100人
戦後最悪、大半が屋内
東京23区
日本列島が連日猛暑にみまわれるなか、東京23区では梅雨明けから1カ月間の熱中症による死者が100人に達し、戦後最悪を記録したことが17日、東京都監察医務院の調べでわかりました。
集計したのは7月17日から8月16日の間に解剖などで死因が熱中症とみられた死者数です。年齢は70歳以上が83人と圧倒的に多く、60代が15人、30代と50代が各1人でした。
死亡状況をみると、熱中症になりにくいと思われがちな屋内での死者が96人とほとんどを占め、独り暮らしが7割を超えました。死亡時間が判明した61人のうち24人が夜間に死亡していました。
都監察医務院は、屋内や夜間でも冷房機器による室温管理や水分補給など予防を徹底し、具合が悪くなったらすぐに医療機関を受診するように注意喚起。とくに独居高齢者は周囲に気づかれず死亡事故になりやすいため、家族や地域による電話・訪問など見守り活動の強化を呼びかけています。
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