2010年8月16日(月)「しんぶん赤旗」

外国軍死者2000人超

長期化する戦争、泥沼化

アフガン


 【ワシントン=西村央】アフガニスタンでの米軍など外国軍の死者数が2001年10月の開戦以来、14日までに2000人を超えたことが、民間ウェブサイト「イラク連合軍犠牲者総数」の集計で明らかになりました。死者数は、兵力増派で掃討作戦を強化した08年以降急増しており、長期化するアフガン戦争はいっそう泥沼化の様相を示しています。

 米軍や国際治安支援部隊(ISAF)兵士の死者は01年から07年までの7年間の総計で752人でしたが、その後、08年は295人、09年は521人へと急増。今年は8月14日までに434人が死亡、最悪だった09年に迫っています。

 国別では、米国が1226人と最も多く、ついで英国331人、カナダ151人、フランス45人、ドイツ42人などとなっています。

 オバマ米大統領は、昨年12月の3万人増派発表の際に、掃討作戦の強化で反政府勢力タリバンの軍事力をそいで、11年7月から米軍兵力の削減を始めるとの方針を示していました。

 戦闘の激化と兵士死者数の増加は、こうした方針に影を落としており、アフガンに兵士を送っている各国世論の目も厳しいものとなっています。





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