2010年8月11日(水)「しんぶん赤旗」
都教委の「日の丸・君が代」強制
最高裁は人権保障の砦に
学者・文化人らがアピール
東京都教育委員会が入学式・卒業式で「日の丸」「君が代」を強制している問題で、「学校に自由と人権を! 共同アピール」事務局は10日、都庁で記者会見し、アピールと賛同者506人を発表しました。
アピールは、「日の丸」「君が代」強制で学校現場は重苦しい空気に包まれ、今年5月までに処分を受けた教職員は430人に上ると指摘。思想信条の自由などを保障した日本国憲法と、教育に対する「不当な支配」を禁止している教育基本法に反する違憲・違法な事態であるとし、「人権保障の最後の砦(とりで)として、最高裁判所がその名にふさわしい人権感覚のあふれた判決を」と求めています。
記者会見には、加藤文也弁護士、浪本勝年立正大教授、成嶋隆新潟大教授、解雇撤回裁判原告の平松辰雄氏らが出席しました。
アピールの賛同者には、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英(名古屋大素粒子宇宙起源研究機構長)、赤川次郎(作家)、浅井基文(広島平和研究所長)、辻井喬(作家)の各氏ら幅広い人たちが名を連ねています。