2010年8月10日(火)「しんぶん赤旗」
「核抑止力」発言
首相に被爆者抗議
核兵器肯定するのか
「核兵器廃絶の先頭に立つ道義的責任があるとのあいさつを聞き、うれしかったが、『核抑止力は必要』と発言され、あまりの落差にびっくりした」「二枚舌は許せない、信用できない」「政権が代わったのに昨年の麻生首相とどう違うのか。発言は取り消していただきたい」―。長崎市内で9日、菅直人首相と懇談した長崎県内の五つの被爆者団体の代表が、「核抑止力は必要」との菅首相の発言(6日)に対して厳しく抗議しました。
長崎原爆遺族会の正林克記会長は、「広島、日本、世界の人たちが慰霊をする日に、核兵器を肯定するような発言をしたことに、みんな泣いている」と訴えました。
長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の谷口稜曄(すみてる)会長(日本被団協代表委員)は、懇談後、「人間の体をおもちゃにされては困る。長崎に投下された原爆について政府、政治家は勉強し直してもらいたい。発言は期待外れだ」と語りました。
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