2010年8月10日(火)「しんぶん赤旗」
安心・安全の保育に
6200人が交流 全国合研終わる
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盛岡市で開かれていた第42回全国保育団体合同研究集会(主催・同実行委員会)は9日、3日間の日程を終えました。全国から保育士、保護者、研究者ら約6200人が参加し、子どものいのちと笑顔、よりよい保育のための交流を深めました。
北海道函館市から初参加の3人の子の父親(41)は「3日間、楽しかったです。函館で保育士や保護者と一緒に運動して保育料を値下げすることができた。子どもたちのためにみんなが手をつないでいきたい」と話していました。7歳の娘と一緒に参加した千葉県船橋市の女性(45)は「みなさんのパワーに圧倒された。学んだことをできるところから広げていきたい」と語ります。
採択された集会アピールは、政府が打ち出した新保育制度について、「国や自治体が保育に対する公的責任を放棄しようとする制度『改革』であり、子育てを『儲(もう)け』の対象とする子ども不在の制度『改革』」と指摘。子どもたちが安心・安全に生活し、遊び、友だちやおとなに理解されているという幸せを実感できるような保育の追求が求められると強調しています。
最終日は、岩手の保育士、保護者、子どもたちによる構成劇や岩手の伝統芸能「鬼剣舞」が上演され、いのちを大事にする歴史と保育運動が紹介されました。
ジャーナリストの堤未果さんが記念講演しました。