2010年8月7日(土)「しんぶん赤旗」
米兵の犯行に抗議
共産党県委が外務省に
那覇
那覇市内で4日未明発生した米海兵隊員の強制わいせつ事件に対し日本共産党沖縄県委員会は6日、外務省沖縄事務所や沖縄防衛局、県知事公室に抗議と申し入れをしました。
党県副委員長の前田政明県議ら党県議団5人全員と、地元が犯行現場となった前田ちひろ那覇市議が参加。外務省の樽井澄夫・沖縄担当大使らがそれぞれ応対しました。
樽井大使は「女性の人権をじゅうりんする悪質な犯罪。このような状況では、米軍の存在の基礎を崩すことになる」と憂慮を示しました。
防衛局では、「瑞慶覧(在沖米海兵隊司令部があるキャンプ瑞慶覧)に再発防止を要請した」とする同局側の姿勢をただし、「抗議」は電話をして文書を郵送する程度だったことが判明しました。
また、「(犯人の米兵が)休暇であれば、(国内)どこでも歩ける」とする防衛局にたいして党側は、「日米地位協定は米軍の施設内移動を規定しているが、基地外で何をしてもよいわけではない。自由に振る舞える根拠は何か」と抗議。局側は答えられませんでした。
党側は、犯行が那覇市繁華街近くの住宅地だったことを重視。「復帰後の米軍犯罪は5600件を超え、政府はその都度『綱紀粛正』を要求したというが、まったく効果はない。海兵隊撤去以外に解決策がないことは明らかだ」と訴えました。