2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」
首相、消費増税に固執
参院予算委で答弁 “不退転の決意”
菅直人首相は4日の参院予算委員会で、「財政健全化」問題について「不退転の決意で臨んでいく」と述べ、あくまでも消費税の増税方針に固執する姿勢を示しました。自民党の林芳正参院政審会長に対する答弁。
林氏は、消費税増税推進の立場から質問。参院選後の菅首相について「いばらの道を選ばれたという決意が伝わってこない」と述べ、「リーダーシップを発揮する覚悟はあるのか」と迫りました。
これに対し、菅首相は「歴史に恥じない行動をとりたい」と呼応。「参院選結果は民主党にとっては厳しいものだったが、財政健全化は、どなたが総理をやろうとも回避することはできない」と語り、参院選で示された民意に背いて消費税増税に固執する姿勢を示しました。
菅首相は、今後、政府税制調査会や民主党政策調査会で議論をすすめていくと述べ、「これまで財務大臣時代に申し上げてきた考え方をしっかりと踏まえ、財政健全化のために不退転の決意で臨んでいく」と強調しました。