2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」
30人学級を来年度から
共産党国会議員団が緊急提案
宮本議員会見
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宮本氏は、7月26日に、文科省の中央教育審議会分科会において、「学級規模の引き下げ」が提言されたことを紹介し、「これは国民と日本共産党が長年求めてきた要求。来年度予算編成にもりこみ、30人学級に踏み出すべきだ」と提案しました。
宮本氏は、30人学級になれば「子どもが学習でつまずいたときでも、丁寧に教えることができるようになる」と話しました。貧困の広がりもあり、教室内でのやりとりだけではすまない、きめ細かい支援が必要な子どもが増えていることを指摘し、「40人学級では指導に限界がある。欧米では当たり前になっている30人学級は、まったなしの課題だ」と述べました。
また、「教員が多忙すぎて授業の準備ができない」との学校現場からの声を示し、教員の増員を強調しました。
記者から、「文科省は35人と考えているようだが、(日本共産党が)30人学級にこだわるのはなぜか」と問われ、宮本氏は「文科省が国民から意見募集した結果も、26〜30人をのぞむ声が一番多かった」と答えました。藤森氏は、「教育現場の声を聞いても、欧米の状況を考えても30人以下を目指すときだ。35人も引き下げという点では、同方向と考えている」と答えました。
文科相に要請
会見後、宮本氏は、国会内で川端達夫文科相に提案文書を手渡し、30人学級の実現を要請。川端文科相は「提案はありがたいこと。受け止めて、頑張っていきたい」と応じました。