2010年8月4日(水)「しんぶん赤旗」

消費増税「付則」削除を

佐々木氏追及に 財務相は否定


写真

(写真)質問する佐々木憲昭議員=3日、衆院財務金融委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は3日、衆院財務金融委員会で質問し、「(消費税は)4年間は上げない」とする民主党の公約についてただしました。野田佳彦財務相は、「菅首相の発言も、(消費税の)議論はしてもいいが、基本的にはその趣旨と同じだ」と答えました。

 佐々木氏は、「政権担当期間中に消費税を引き上げないとするなら、消費税増税について『11年度までに必要な法制上の措置を講ずる』と明記した2009年度税制『改正』法付則104条は削除するのが当然だ」と追及しました。

 野田氏はこれに対し、「消費課税、所得課税、法人課税、資産課税、それぞれ抜本的な見直しをするのが、政府の既定方針だ」と答弁。「(付則の扱いは)その抜本改革の議論がどうなるかによって中身が変わってくる。12年3月までの段階で検討する」と、付則の即時廃止については否定しました。

 佐々木氏が、付則を廃止しないなら「政権担当期間の4年中に増税法案を出す可能性もあるのか」とただしたのに対し、野田氏は「税制『抜本改革』の議論次第だ。大きな税制『改正』を伴う場合は、当然、国民に信を問う」と開きなおりました。

 「4年間上げない」という公約にあいまいな態度をとる野田氏に佐々木氏は、「重大な答弁だ。公約違反の可能性もあるということだ」と指摘しました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp