2010年8月1日(日)「しんぶん赤旗」
勇気出し権力監視を
マスコミ九条の会がシンポ
米軍普天間基地や消費税増税問題で異常な報道を続けるメディアのあり方を問う「マスコミ九条の会」主催のシンポジウムが31日、東京都内で開かれ、地方紙記者や元NHKプロデューサーが活発に討論しました。
マスコミ九条の会呼びかけ人の桂敬一さん(元東京大学教授)は、普天間基地問題や消費税増税問題の報道でメディアの「劣化」が起きているのではないかと提起しました。
北海道新聞記者の高田昌幸さんは、省庁の発表する情報が全国紙の紙面を埋めている現状を指摘し、記者が取材力をつける必要性を強調しました。
「ETV2001」で元「慰安婦」問題を担当した元NHKプロデューサーで武蔵大学教授の永田浩三さんは、自民党の圧力にNHKが屈した背景に「取材側の力が落ちていることがある」と反省を交えつつ、「自分の意見が言えなくて何が言論機関だろうか」「権力監視の弱さを感じる」と語りました。
沖縄や長崎の地方紙と合同で「安保改定50年」(連載80回)を統括した神奈川新聞編集局次長の中村卓司さんは、「全国紙は、なぜ安保改定50年の連載をやらないのか」と疑問を述べ、地域の声をつなぐことが安保連載を始めたきっかけで、新聞社志望の若者からも反響があったと語りました。
桂さんは、シンポの最後に「ジャーナリストは今こそ勇気を出すことが必要だ」と訴えました。
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