2010年8月1日(日)「しんぶん赤旗」
益川さんが新法則?解く
科学×9条=
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ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんが科学と憲法9条について講演した「おしえて益川さん! 科学×9条」が31日、東京・明治大学リバティタワーで開かれ、学生など500人を超える人たちが参加しました。
同実行委員会と明大学生9条の会、明大九条の会が主催。明大九条の会世話人の中川雄一郎教授が主催者あいさつ。
益川さんは科学について、科学とは中立であり、科学を学んでいるからといって平和主義者になるわけではなく、科学を戦争に使うか平和に使うかは努力次第だと話します。科学者には生活者の感覚が大切だとのべ、「孫のことを考えろと言っている。発言できない彼らの代わりに彼らが生活するこれからの社会に責任を持たねばなりません」と語りました。
学生とのトークセッションでは「平和について考えるきっかけは?」「科学×9条の答えは?」などの質問が出され、益川さんは「科学の発展は豊かな社会を築き上げることに寄与するもの。9条はそういう社会をつくる基盤。科学×9条は、豊かで平和な社会」と話しました。
友だちに誘われ参加した中央大学4年生の女性は「市民がはっきり意思表示するという話に、その通りだと思った。平和は何事にも代えがたいこと。明確に言うべきですね」と話しました。
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