2010年7月31日(土)「しんぶん赤旗」
若年失業率11.1% 最悪
6月 全体は4カ月連続悪化
総務省が30日発表した労働力調査によると、6月の完全失業率は5・3%(季節調整値)と前月に比べ0・1ポイント上昇し、4カ月連続で悪化しました。年齢別では15〜24歳の失業率が11・1%(前月比0・6ポイント悪化)となりました。1970年に年代別失業率を公表して以来、最悪の数字です。
完全失業者数は344万人。前年同月比で4万人減りました。
就業者数は6280万人で前年同月に比べ20万人減少しました。前年同月比での減少は29カ月連続です。産業別では卸売業・小売業(20万人減)、建設業(19万人減)、製造業(16万人減)などで就業者数が減少しました。
企業の従業者規模別では、1〜29人規模の企業で3万人、500人以上の企業で1万人減少する一方で、30〜499人規模の企業では4万人の増加でした。
一方、厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率は0・52倍と前月比0・02ポイント上昇したものの、なお極めて低い水準にとどまっています。正社員の求人倍率は0・28倍。求職者4人に1人ほどしか求人がありません。
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