2010年7月31日(土)「しんぶん赤旗」
民主主義守る共闘を追求
比例定数削減反対 志位委員長が表明
日本共産党の志位和夫委員長は30日、国会内で臨時国会にのぞむ姿勢について記者団の質問にこたえ、このなかで比例定数削減反対など議会制民主主義を守るという点で他の野党との共闘を追求していくことを表明しました。
志位氏は、自民党の古い政治の枠の大本から抜け出す立場にたつ日本共産党もあれば、自民党政治の枠内にとどまる党など、野党にもいろいろあり、「大きな問題での共同は条件がない」と指摘。その上で、「国会の民主的な運営、また比例定数の削減など議会制民主主義を壊す逆行に反対し、民主主義を守るという点で(野党で)一致することはありうるし、おおいに追求したい」と述べました。
参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」にのぞむ姿勢については、「個々の法案についてよく吟味し、一つひとつ対応する」と述べるとともに、「私たちの側から積極的な問題提起をどんどんやりたい」と抱負を語りました。
志位氏はまた、先の通常国会における与党の国会運営を「あまりにも乱暴なやり方が相次ぎ、(参院選で)菅政権に厳しい審判が下った要因の一つとなった」と指摘し、「与党はしっかり反省し、野党の主張、国民の疑問や意見によく耳を傾け、丁寧で民主的な国会運営を望みたい」と語りました。