2010年7月30日(金)「しんぶん赤旗」
私学無償化は切実
全国私教連 研究集会開く
うちは母子家庭。授業料払えず何度も督促状が…
全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の第41回全国私学夏季研究集会(全私研・同実行委員会主催)が29日、愛媛県松山市で開会し、全体集会に約1100人の教職員や高校生、父母らが参加しました。
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全体集会で「うちは母子家庭です」と話したのは、岡山県の明誠学院高等学校2年生の女子生徒。第1志望の公立高校の受験に失敗しました。「アルバイトもしていますが、授業料が払えず学校から何度も督促状が来ました」と語った女子生徒は「この学校にきてよかった。同じ悩みをもつ全国のみんなと話すことができた。当事者だからこそ、大きな声で言えます。私学も無償にしてください、と。学費を心配しないで学びたい学校で学ぶことができるようにしてください」と訴えました。
小村英一全国私教連委員長が開会あいさつ。「政府の一部には『高校無償化は終わった』とする流れもあります。私学無償化のたたかいは始まったばかり」と述べました。
永島民男書記長が基調報告を行いました。この間の6・20高校生銀座パレードのとりくみなどにもふれながら、「この学校が大好き」「この学校に入学して本当によかった」という思いを育てる学校づくり・教育づくりの大切さを強調し、分科会での活発な討論を呼びかけました。
愛媛県の平和学習のとりくみ、広島県の高校生ゼミナールの活動が報告されました。