2010年7月29日(木)「しんぶん赤旗」
市民の力で核兵器禁止へ
平和市長会議など主催
核廃絶広島会議始まる
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「2020核廃絶広島会議」(主催=平和市長会議、広島市)が28日、広島市で始まりました。国内外の132の都市・団体・機関から199人が参加(午後5時現在)。5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議の到達を踏まえ、核兵器禁止条約の締結・核兵器廃絶の実現を目指し交流しました。
広島市役所合唱団の「一本の鉛筆」などの合唱でオープニング。核兵器禁止条約の実現に取り組む、中堅国家構想名誉議長のダグラス・ロウチ氏(元カナダ上院議員)が「今こそ核兵器禁止条約を」と題して基調講演しました。
ロウチ氏は「今年のNPT再検討会議で、国際的な核兵器禁止の実現への取り組みを明文化させた。核廃絶を求める人々のたたかいの礎となる」とその成果を強調。「核兵器廃絶の条約を締結するのは国家だが、核兵器廃絶を実現するのは市民の力だ。被爆者の苦しみを受け止め禁止条約を実現しよう」と訴えました。
16歳で被爆した松島圭次郎さんが被爆体験を証言。「原子爆弾の被害を語り、核兵器反対を訴えていくことが亡くなった人々の思いに応えることだ」と語りました。
第1セッション、第2セッションでは市民団体や国際機関の代表などが発言。市民対話集会では、「核廃絶!ヒロシマ中高生署名キャンペーン」などが活動を報告しました。
29日の第3セッションで核廃絶に向けた「ヒロシマアピール」を採択し閉幕します。
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