2010年7月29日(木)「しんぶん赤旗」
「円満な運営」で協議
与野党国対委員長会談
与野党9党の国会対策委員長会談が28日、国会内で開かれ、国会運営の基本姿勢について協議しました。
民主党の樽床伸二国対委員長は、先の通常国会における与党の強引な運営について、「横路衆院議長からも『円満な国会運営を』と言われている。反省すべきところは反省し、円満な運営をはかりたい」と発言しました。
これに対し野党側から意見が続出。日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「乱暴な国会運営には衆院議長も加担した。元来、与党の横暴に起因しているもの。与党も含めて真剣な反省をすべきだ」と指摘。「強行採決は行わず、野党の意見を聞いて民主的な運営を行い、問題が起きた場合は与党側の言い分だけでなく野党の主張に耳を傾けて解決にあたるべきだ」と主張しました。
各党はまた、議員歳費を日割りにする問題について議論し、今後、衆院議院運営委員会で協議を進めることになりました。
穀田氏は、「国民に負担を押し付ける口実として、国会議員の身を削れ、という議論にはくみしない」と述べた上で、民主主義にかかわる議員定数削減の問題、選挙制度、議員の処遇などは総合的に議論すべきだと指摘。それとは切り離して日割り法案について検討していくのは当然だと強調しました。
9月末で独立行政法人の期限が切れる社会保険病院の存続法案について穀田氏は、「地域医療を守ること、病院存続の立場での対応が望ましい。内容は現場で議論すること」と発言。樽床氏は、「しっかり対応する」と述べました。
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