2010年7月28日(水)「しんぶん赤旗」

命守る看護体制を

日本医労連が大会開く


写真

(写真)あいさつする田中委員長=27日、静岡県熱海市内

 日本医療労働組合連合会(日本医労連)は27日、静岡県熱海市内で第60回定期大会を開催しました。日程は29日までの3日間です。

 あいさつした田中千恵子委員長は、組合員が昨年より1600人増え、2年連続で増勢して大会を迎えたと報告。「組織の前進には運動の前進がある」として、医師、看護師、介護職員不足の解決を世論にし、「医療崩壊」「介護崩壊」を社会問題に押し上げるなど運動で世論をつくり、政治を動かしてきたとしました。

 また、増員、夜勤制限を柱に運動を進めたと強調。昨年末に実施した「看護職員の労働実態調査」では、慢性疲労が7割、切迫流産が34・3%に達するなど悪化していると告発し、現場を変える大きな運動をよびかけました。

 相沢幸敏書記長が運動方針案を提案。看護職員の労働実態について、「患者の命を守る本来の役割が果たせるような実態になっているのか」と指摘。夜勤をする労働者については、「1日8時間労働」「週32時間労働」「交代勤務では次の勤務まで連続16時間以上(少なくとも12時間以上)の休息時間の保障」が必要だとしました。そのうえで、大幅増員・夜勤労働の制限を掲げて、9月から「いのちまもる全国縦断キャラバン行動」に取り組み、新しい署名運動を進めることを提案しました。

 また、医療・社会保障制度の拡充と、効率・公的医療、地域医療の確保にむけた運動強化とあわせて、1人でも入れる「医療・介護・福祉ユニオン」を立ち上げ、組合員の拡大をめざすと語りました。

 全労連の小田川義和事務局長が来賓あいさつをしました。社会保険病院・厚生年金病院等の公的存続法案の成立を求める特別決議を採択しました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp