2010年7月27日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄知事選 海兵隊撤退を明記
選考委員会 「基本姿勢」で合意
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沖縄県知事選(11月11日告示、28日投票)の候補者擁立に向け、選考委員会を立ち上げて協議を進めてきた日本共産党県委員会と社民党県連、沖縄社会大衆党は26日、県議会内で3回目の協議を行い、「沖縄県知事選挙に臨む基本姿勢」で合意しました。
「基本姿勢」は「普天間基地の早期閉鎖・返還、海兵隊撤退、県内移設断念、日米共同発表撤回を政府に求めます」など5項目。カジノの導入に反対、県立病院独法化反対、歴史教科書検定意見の撤回などを盛り込んでいます。
協議後の記者会見には選考委員会の新里米吉委員長(社民党県委員長)、日本共産党の前田政明県副委員長・県議、沖縄社会大衆党の大城一馬副委員長が出席。
新里氏は「海兵隊撤退」を掲げる意義について、「海兵隊の撤去を政府に求めるもの」で、「行き先を沖縄から言及するものではない」と指摘。さらに、「沖縄に基地を押し付ける理由に抑止力論が出ている」として、「海兵隊は(日本や沖縄を)守るための軍隊でなく、戦争するための軍隊。アメリカがしかけた戦争のために、沖縄の海兵隊基地が利用されている」と批判しました。
前田氏も「予想される相手側候補との対決点・争点を鮮明にした基本姿勢になった」と語りました。