2010年7月26日(月)「しんぶん赤旗」
こころの健康守り推進
基本法の制定求め会議発足
こころの健康を守り推進する基本法の制定をめざし、「こころの健康政策構想実現会議」の発足式が25日、東京都内で開かれ、約80人が参加しました。
同会議は「当事者・家族・国民のニーズに添った精神保健医療改革」を求める提言書をまとめ、長妻昭厚生労働相に提出した「こころの健康政策構想会議」を発展させたもの。
三大疾患にふさわしい高質で効率的な精神保健医療の実現に向け、提言の普及活動や政策的具体化の検討、国に基本法の制定を求める100万人の署名運動の推進、そのために提言に賛同する千人以上の委員をめざすことなどを決めました。8月から署名活動をスタートさせる予定です。
発足式では、当事者や家族らが今後への期待を語りました。当事者の男性は「これまでの施策と違って提言には私たちや家族の声が生かされている。大同団結し100万署名を目標に一人ひとりの声を集めて、国に本気でとりくむようにさせたい」と話しました。
提言をまとめる構想会議の議論を傍聴した学生は「当事者、家族、医療関係者らが同じ目標のために共同する姿に感激した。多くの学生に呼びかけ、協力して提言の実現をめざしたい」と述べました。
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