2010年7月26日(月)「しんぶん赤旗」
建設現場リーダー集合
ゼネコンは暮らせる賃金を
全建総連など
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ゼネコンなどの建設現場でリーダーとして働いている労働者が25日、仕事の減少と賃金・単価下落を打開し、後継者が育つ建設産業をつくろうと、東京都内で大手企業従事者決起集会を開きました。
全建総連東京都連や東京、千葉、神奈川の土建一般労組などが呼びかけたもの。会場には作業着姿で「仕事をよこせ!生活できる賃金を!」「ダンピング受注のしわ寄せやめろ!」と染め抜いた鉢巻き姿の労働者700人が集まりました。
開会あいさつをした高井浩司全建総連東京都連委員長は「劣悪な職場を改善し、生活できる賃金で、自信と誇りを持てる建設業界をつくろう」と呼びかけました。
現場からの告発では、分譲戸建て住宅をつくるパワービルダーで働く男性が「道具の修理や車のガソリンも自分もちで苦しい」と発言。大手ゼネコンの現場からは「エレベーターシャフトの上から物が落ちてきた。安全管理者が派遣労働者だった。安全がないがしろにされている」と怒りの声が上がりました。
田口正俊全建総連都連書記長は、「大手ゼネコン27社と住宅企業主要8社の内部留保総額は約3兆7000億円ある」と指摘し、安全に働くルール確立へ現場からのたたかいを呼びかけました。
日本共産党、民主党、公明党、社民党の代表があいさつ。共産党の塩川鉄也衆院議員は、「元請け大企業に責任を持たせ、国と自治体の発注者責任を問うルールづくりが必要です」と強調しました。
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