2010年7月26日(月)「しんぶん赤旗」

“自民と一緒なら「消費税」言える”

菅首相発言 鳩山氏暴露


 鳩山由紀夫前首相は25日放送のBS11番組で、菅直人首相が副総理兼財務相だった当時から、消費税増税について“自民党と一緒の主張をすれば争点から消える。だから、消費税のことを言っても大丈夫だ”などと語っていたことを明らかにし、「菅首相の持論として、この話を(参院選で)出された」と述べました。

 鳩山氏は、参院選公示前に、菅首相が消費税を10%に引き上げるという自民党の政策を「参考にする」と語ったことについて、「消費税の議論が生煮えのなかで、唐突感を国民に与える形で出してしまった」と指摘。鳩山氏が参院選を前に菅首相に対し「われわれが(消費税増税を)言ってしまえば、やはりそれは責任として残って、(参院選の)争点として大きくなる」と警告し、「消費税の議論をスタートすることは大いに結構」だが、「あまり細部にわたっていうべきではない」と進言していたことも明らかにしました。

 その上で鳩山氏は、司会者から、参院選が終わったら消費税論議の「腰が引けている」と指摘されたのに対し、「これから消費税の議論はすべきだ」と強調しました。

 また、国家戦略室を国家戦略局に格上げするという鳩山政権当時の方針が菅政権のもとで見直され、同室の役割も縮小方向にある現状については、「国民との約束だから、簡単にはずしてほしくない」「そういった局がどんどん縮小されるのは、見ていて寂しい」と発言。「法案がなかなか通らないからと菅総理は説明するが、努力して通らなかったら、通さないほうが問題だという議論にしていけばいいのであって、最初からあきらめてほしくない」と語りました。





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