2010年7月22日(木)「しんぶん赤旗」
「北」の挑発 自制求める
米韓が初の2+2
米韓両国は21日、ソウルで初の外務・国防閣僚協議(2プラス2)を開き、北朝鮮に対して、韓国へのさらなる攻撃や敵対行為を自制し、哨戒艦沈没事件の責任を取るよう求める共同声明を採択しました。(中村圭吾)
両国は、哨戒艦事件についての国連安保理議長声明(9日)を歓迎。「北朝鮮の軍事的挑発が地域の平和と安定にとっての重大な脅威になる」という認識で一致しました。
核問題では、北朝鮮に「完全で検証可能なあらゆる核計画と核兵器の追求の放棄」と「非核化に向けた真しな意思を具体的に示すこと」を求めました。
米韓同盟締結のきっかけとなった朝鮮戦争の勃発(ぼっぱつ)から60周年を迎えたことを受け、米韓同盟が「北東アジアにおける平和と安定を促進し、強力で持続的な同盟として発展した」と成果を強調。昨年6月の首脳会談で採択した共同ビジョンに基づいて、同盟関係を地域のみならず全世界的に発展させることを確認しました。
黄海や日本海などで予定している米韓合同軍事演習については、「一連の合同演習についての計画を通じ、北朝鮮のいかなる脅威も抑止、撃退することのできる強固な防衛体制を維持する」と表明しました。
協議には、米国のクリントン国務長官、ゲーツ国防長官、韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相、金泰栄(キム・テヨン)国防相らが出席しました。
クリントン氏とゲーツ氏は同日、韓国と北朝鮮が対峙(たいじ)する非武装地帯(DMZ)を視察しました。
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