2010年7月21日(水)「しんぶん赤旗」
演劇人 非戦の朗読劇
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「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛さん、渡辺えりさんら35人)は20日午後7時から、東京・渋谷区の全労済ホール/スペース・ゼロで、13回目のピースリーディング(朗読劇)を開き、約400人が参加しました。
朗読劇は核兵器問題を取り上げた新作「Re:カクカクシカジカの話」(作=相馬杜宇、構成・演出=楢原拓)。核問題に関心がなかったのに、課題として核問題のリポートを書くことになった大学4年生・マサトの研究ぶりを描いています。北朝鮮の危険を叫ぶ「核武装派」が登場して、激しい論戦があり、「核兵器は自殺的な装置」と説く論者が現れます。被爆の悲惨さを訴える被爆者。マサトは、いったんは核抑止力論に負けそうになりますが、かんかんがくがくの論議の末、最後は「核廃絶は本当に可能だと思う」という確信に達します。観客からは温かい拍手がわきました。
カンボジアを中心に活動している安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)へのインタビュー、追悼企画リーディング「井上ひさし 平和への祈り」(構成台本=石原美か子/長田育恵、演出=渡辺えり)も行われました。朗読劇には有森也実、円城寺あや、大沢健、小山貴司、鈴木瑞穂、高橋長英、根岸季衣、洪明花、三田和代、山口馬木也、ほかのみなさんが出演しました。
21日も同所で午後7時から開かれます。
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