歳出７１兆円に抑制

具体的数値はふれず

　野田佳彦財務相と仙谷由人官房長官、玄葉光一郎公務員制度改革担当相（民主党政調会長）は２０日の閣議後の閣僚懇談会で、２０１１年度予算の概算要求「組替え」基準の骨子を各閣僚に示しました。

　国債費を除く一般会計の歳出を１０年度予算並みの７１兆円に抑える基本原則を確認しました。ただ、歳出削減の具体的数値は盛り込みませんでした。

　骨子では、６月に政府がまとめた「新成長戦略」や参院選のマニフェスト（政権公約）の政策に予算を重点化する方針を示しました。

　野田財務相は「骨子に沿って作業をすすめ、７月中に概算要求基準の閣議決定をしたい」と表明しました。

　予算の組み替えについては、各閣僚に自主的な取り組みを求めるほか、菅直人首相のリーダーシップにより「各府省にまたがる大胆な組替え」を行うとしています。

　野田氏は同日の閣議後の記者会見で、「新規施策の導入、拡充のためには、安定した財源をつくってもらう」と強調。「新成長戦略」や「マニフェスト」施策の実現のために、既存の事業を切り詰める考えを示唆しました。

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