2010年7月16日(金)「しんぶん赤旗」
小沢前幹事長「不起訴不当」
国会での解明不可欠
穀田国対委員長が会見
日本共産党の穀田恵二国対委員長は15日、国会内で記者会見し、民主党の小沢一郎前幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で東京第1検察審査会が「不起訴不当」を議決したことについて、「きわめて重大な問題であり、検察はきちんと捜査をし、厳正に対応すべきだ」と述べました。
同時に、「政治資金規正法にかかわる一連の疑惑をめぐって、小沢氏は一回も国会に来ていない。国会の場で政治的・道義的責任の追及と解明をすることが避けて通れないということを示している」と指摘。「予算委員会などで小沢氏は証人喚問に応じるべきだ」と主張しました。
また、菅直人首相の姿勢について問われ、「いままで小沢氏は、民主党の多数を背景に数の論理で押し通し、野党の証人喚問出席要求をことごとく拒否して国会に出てこなかった。しかし、参院選敗北の理由として菅首相は『政治とカネ』の問題をあげている。この問題の解明がなされていないという国民の意見が(選挙結果に)反映しているということだ。(証人喚問を)またノーといって押し切るのか、新しい政権の問題として問われる」と語りました。
さらに、「菅首相は野党の時代に、自民党総裁が総理としての職責から党員の証人喚問を積極的に推進すべきだと著書に書いている。その立場を思い出すべきだ」と述べ、「私たちは一貫してこの問題を追及してきた党として、いよいよこの問題を国会の場で明らかにすべきだと主張していく」と強調しました。