2010年7月15日(木)「しんぶん赤旗」
きょうの潮流
「ゲゲゲ」の漫画家・水木しげるさん。作家の瀬戸内寂聴さん。「九条の会」よびかけ人の哲学者・鶴見俊輔さん。児童文学の岩崎京子さん…▼みなさん、1922年生まれです。ことし、米寿の88歳。それぞれの越してきた年月の険しさを察しつつ、いっそうのご活躍を願わずにはいられません。長寿国の日本でも、平均寿命を5歳ほど上回る米寿は、立派な長生きのしるしです▼きょう、日本共産党も創立88周年の日を迎えました。一人ひとりの人間なら、人生の総決算の時期をどうゆたかに暮らすか、考えをめぐらせておかしくない米寿の年です。しかし、日本共産党に総決算の時は、まだまだやってきません▼かつてフランスの共産主義者が残したという言葉が、わが国にも伝えられています。「共産主義は世界の青春。それは歌う明日を準備する」。もともと日本共産党は、「歌う明日」を準備する、どんなに年はとっても“永遠の青年”のような存在なのでしょう▼反戦をつらぬき人権を打ち立てようと、命と青春をささげた戦前の先輩たち。草の根や職場から、あるいは議会で、独立・民主の日本をめざしてきた戦後のたたかい。きょう、88年の道のりを改めて胸に刻みたい、と思います▼昨日付本紙に、長崎の橋本憲治・党五島群委員長の「日誌」が載っていました。悔しい結果に終わった参院選の投票翌日、新しい党員を迎えた、といいます。歴史と伝統を積み重ねながら時代の最先端をみすえる党の、歩みはやみません。