2010年7月12日(月)「しんぶん赤旗」
アフガン攻撃
民間人犠牲に抗議
北部で市民数百人がデモ
アフガニスタンに駐留する米軍や、北大西洋条約機構(NATO)軍が中核の国際治安支援部隊(ISAF)の攻撃によって民間人の犠牲が相次いでいることに対し、同国北部の都市マザリシャリフで10日、市民数百人がデモで抗議しました。
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ロイター通信によるとデモ隊は、米兵が7日、北部郊外で民間人2人を殺害したことに対し、外国軍やカルザイ大統領への抗議のスローガンを唱えました。
NATOは8日、流れ弾で民間人6人が死亡したことを認めています。前日には、NATO軍のヘリコプターが誤ってアフガニスタンの兵士5人を空爆する事故も起きていました。
2001年の開戦以来、民間人の犠牲や治安部隊同士の誤射による死亡は、カルザイ政権と外国軍部隊との間の火種になってきました。
アフガン駐留米軍のぺトレアス新司令官は先週、南部で総攻撃作戦を準備している米軍、NATO軍15万人に書簡を送り、民間人の死者を最小限にとどめるよう警告しました。
一方、アフガニスタン東部のパキスタンとの国境付近では、武装勢力がパキスタン部族のバスに発砲し、11人を殺害。タリバン根拠地のカンダハルの市場では、オートバイに設置された爆弾で1人が死亡しました。
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