2010年7月9日(金)「しんぶん赤旗」
「危険地帯」から撤退
アフガン英部隊 1000人移動へ
【ロンドン=小玉純一】英国のフォックス国防相は7日、アフガニスタン南部のヘルマンド州北部サンギン地区に駐留する英軍部隊1000人を年内に同州中部に移動し、同地区の治安を米軍にゆだねる方針を国会で発表しました。英紙ガーディアンなどは英軍の「撤退」「後退」と伝えています。
同地区は北大西洋条約機構(NATO)軍にとって「最悪の危険地帯」とされています。英軍は2001年のアフガン侵攻以来、312人の犠牲者を出していますが、うち約100人が同地区で死亡しています。
NATO軍を中核とする国際治安支援部隊(ISAF)のなかで、英軍はこれまでヘルマンド州を担当し、現在約9000人が駐留しています。オバマ政権の米軍増派により米軍が同州北部と南部を、英軍はデンマーク軍などとともに中部をカバーするといいます。
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