2010年7月4日(日)「しんぶん赤旗」
医療事故の調査機関必要
医療の良心を守る市民の会
総会・セミナー開く
医療の良心を守る市民の会(永井裕之代表)は3日、東京都内で「患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと」をテーマに総会・セミナーを開き、90人が参加しました。
永井代表が1年間の活動や、事故の原因を究明して再発防止を図り、患者・家族への公正な対応を目的とする医療事故調査機関の早期設立を求めるとりくみの状況を報告。同会は、第三者機関による調査、原因究明が必要だと訴え、署名やシンポジウムなどをつみ重ねてきました。
永井代表は「患者の視点で医療安全を考える連絡協議会」が5月に実施した各政党への質問にたいする回答で、民主党が事故調査機関に言及すらしていない点を厳しく指摘。同協議会が菅直人首相、長妻昭厚労相あてに、医療安全に向けた施策を「医療・福祉・介護」のなかでの優先事項と定めるよう求める書簡を出したとのべました。
セミナーでは、東京・新葛飾病院の清水陽一院長が「うそのない医療―生きる」と題して講演。「隠さない、逃げない、ごまかさない」を掲げ、医療被害者を医療安全の担当者として採用するなど、「患者の視点に立てる病院」を目標に努力している実践を紹介しました。
医療過誤被害者遺族が夫を医療過誤で亡くした体験を語りました。
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