2010年7月3日(土)「しんぶん赤旗」
衆院比例定数削減法案
首相「臨時国会で成立」
衆院比例定数80削減案を参院選後の臨時国会で成立させようという動きが、民主党のなかで急浮上しています。菅直人首相が1日夜の民放番組で「枝野幸男民主党幹事長が『参院選が終わったら法案を出したい』と(言っている)。各党も前向きの意見を出しているので実現したい」とのべ、臨時国会での法案提出・成立を図りたいとの考えを示しました。
玄葉光一郎・民主党政調会長も1日の埼玉・南越谷駅前で「比例をまず80やる。80やるためには、参院選で過半数をとらないとできない。過半数をとれれば秋にもやりたい」とのべました。
菅首相は前出の番組で、「厳しいことを(国民に)お願いするときには、定数削減をしっかり実現したい」とものべ、消費税増税の前に実現したい意向を示しました。
民主党の「マニフェストQ&A」では、消費税増税方針について「2010年度内にとりまとめる」とし、その後「速やかに法案を提出し、成立を期したい」と明記しています。増税法案は来年度中にも成立させて、次の総選挙では「事後承認」を得るだけという算段です。
それまでに、消費税増税反対勢力を国会から締め出そうというのが比例定数削減の狙いです。