2010年7月3日(土)「しんぶん赤旗」
衆院比例80削減案
民主、得票42%で議席68%
民主主義破壊 一党独裁許すな
志位委員長が演説で指摘
日本共産党の志位和夫委員長は2日、東京・立川駅前での街頭演説で、菅直人首相が「衆院比例定数80削減」の法案を参院選後の次期臨時国会に提出する考えを民放テレビ番組(1日)で示したことについて、民主党の一党独裁に道を開くものだときびしく批判しました。
志位氏は、「衆院の選挙制度のなかで、比例代表は民意を反映する唯一の民主的な部分です。これを80も削ったら、共産党も公明党も社民党も国会から締め出される結果になってしまいます」と指摘。「第1党の民主党はどうなるか」と問いかけ、昨年の総選挙結果で試算すると、民主党が42%の得票で衆議院の68%の議席を得て、単独で3分の2以上の議席を占めることになることを告発しました。
志位氏は、「衆院で3分の2の議席を占めれば、法案が参院で否決されても衆院で再議決すれば成立させることが可能になります。まさにこれは民主党の一党独裁政治にほかなりません」と強調しました。
そして、志位氏は、「菅首相は、消費税増税のためにはまず『政治が身を切る』という理屈で、衆院比例削減を押し付けようとしていますが、『切られる』のは国民の民意です。『消費税増税ノー』の声も『憲法9条守れ』の声も、国会に届かなくしておいて、暮らしと平和を破壊する、強権政治、暗黒政治への道を絶対に許すわけにはいきません。『政治が身を切る』というなら、320億円の政党助成金こそ撤廃すべきです。日本の民主主義を守れの声を、日本共産党に託してください」と訴えました。
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