2010年6月30日(水)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 平日の午後。1軒1軒、「共産党と小池あきらさんをよろしく」と電話をかけていました▼だんだんと、受話器をとる女性の台所仕事が忙しい時間になりました。「ごめんなさい。いま手を放せなくて…」といった返事が続きます。ひとまず休憩するか、と思っていたら、弾んだ声が聞こえてきました▼彼女は以前、夫とともに社民党か共産党に投票していたそうです。「でも、去年の総選挙で初めて民主に入れたんですよ」。やっぱり、「政権交代」に期待しました。しかし最近、2人で「失敗だったね」と後悔した、といいます▼「自民党の時代に戻ったみたい。新党も次々できたけれど、自民党の派閥がとびだしたような党ばかりで…」。記者の「消費税」などについての訴えに、「ほんと、そうですよ。家族ともよく話し合いますから。小池さんね」▼地域支部の人も前日、“民主党政権の10カ月”をめぐり若い男性と対話したところでした。彼がいったそうです。「1年もたたないのに民主党政権がだめという人は、気が早すぎる。長年の自民政治の害悪が積もりつもっていて、簡単には変わらない。もう少しやらせてもいい」▼そこから、30分近いやりとり。民主党に同情する彼も最後には、日本共産党の議席をもっとふやすことの大切さを認めました。そりゃ、そうでしょう。彼は考えたようです。人々の政治を変えたい思いを政権にぶつけてゆく共産党が、いま発言力を強めなければ、ますます民主党に裏切られるのではないか、と。





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