2010年6月29日(火)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 いくつになっても元気に楽しく暮らしたい。だれもが願うことでしょう。そんな暮らしを実践している人にお会いする機会がありました。生活評論家の吉沢久子さんです▼吉沢さんは92歳。若々しい姿と明るい笑い声が印象的です。25年前に夫を亡くし、その後ずっと一人暮らし。小さな庭に野菜を育て、手料理を味わい、友人とのおしゃべりに花を咲かせて…と、毎日を丁寧に過ごしています▼吉沢さんの「老い方上手」の秘けつは、しっかり食べることと何事も明るく前向きに考えること。たとえば病院の待ち時間も「イライラしてはつまらない。その時間に楽しいことを考えれば、待つのも苦痛ではない」といった具合です▼吉沢さんは言います。社会全体が今、若いことだけを価値とする風潮になっているのではないか。それが高齢者を差別するような制度にもつながっているのではないか…。年齢を重ねた人たちの経験と知恵を、社会に生かさなければもったいない▼「元気なお年寄り」といえば、日本共産党の支部でがんばる人たちも思い浮かびます。参院選投票日にむけ、毎日党への支持を訴えている85歳の女性は「自分にやるべきことがあるのが元気のもと」と笑います。ぜひとも見習いたい▼やりがいをもって元気に生きるのが理想でも、実際には病気になったり生活が苦しくなったり、個人の努力だけではどうにもならないこともあります。そんなときにも、安心して生活できる政治にしなければ…。今こそ、がんばりどきです。





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