2010年6月29日(火)「しんぶん赤旗」
日米合意実現を強調
沖縄新基地建設 菅首相、オバマ大統領に
【トロント=小林俊哉】菅直人首相は27日、オバマ米大統領とカナダのトロントで会談し、普天間基地「移設」の日米合意について、「実現に向けて真剣に取り組んでいきたい」と述べ、あくまで名護市辺野古での新基地建設に固執する姿勢を示しました。
オバマ氏は、普天間問題が日本にとって簡単な問題ではないことは承知しているとした上で、日本政府と協力していきたいと応じました。
首相は、日米安保条約改定50周年となったことを受け、日米同盟が「アジア太平洋地域の礎として不可欠な役割を果たしてきた」とし「日本がそこに対して寄与することができたことを誇りに思っている」と強調。オバマ氏は、日米同盟を情勢にあったものに新しくしていくことが大変重要だと応じました。
菅氏は9月の国連総会に合わせて訪米する意向を表明しました。オバマ氏は11月に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて、訪日します。