2010年6月27日(日)「しんぶん赤旗」
データで見る欧州と日本
日本の最低賃金
「先進国」の中で最低
日本の最低賃金は「先進国」で最低です。
欧州の主要国と日本を比較すると、日本の最低賃金が月額12万3728円なのに対し、購買力平価で計算すると欧州主要国では19万円台〜24万円台の高水準となっています。購買力平価は国の物価の水準の違いを取り除き、各国の通貨の購買力を等しくするやり方で、実質的な比較ができます。
最低賃金が平均賃金に占める割合も欧州の主要国では50%前後ですが、日本はわずか28%です。
低い最低賃金は、働く世代の貧困率(年収が全給与所得者の年収の中央値の半分に満たない給与所得者の割合)を高め、とりわけ女性労働者の生活を苦しめています。厚生労働省の調査によると、日本では、最低賃金以下で働かされている労働者のうち8割が女性です。
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