2010年6月23日(水)「しんぶん赤旗」
沖縄基地解決の道 鮮明
公開討論
イジュ氏 「無条件撤去こそ」
2氏 「 移設先探し」の立場
参院沖縄選挙区(定数1)に立候補する県民共同のイジュ唯行氏(日本共産党推薦)と島尻安伊子(自民公認・公明推薦)、山城博治(社民・社大推薦)両氏の公開討論が22日、那覇市内で開かれました。主催は地元新聞、テレビ、ラジオの3社。
各氏が互いに質問し合う“クロス討論”で、米軍普天間基地の無条件撤去を主張するイジュ氏と、「移設先」探しの山城、島尻両氏との違いが鮮明に浮かび上がりました。
島尻氏が「基地撤去の具体的計画は」と質問。イジュ氏は、「主張は無条件撤去で、県外や国外の移設先探しではありません。国際法に違反し、強奪した土地に造った普天間基地を返すから新しい基地をよこせというアメリカの強欲は認められません。アメリカにしっかり主張することが一番重要」と答えると、会場から拍手がわきました。
「大同団結」を口にする山城氏にイジュ氏は、「たくさんの人に門戸を開いて取り組んできました。世論調査も無条件撤去が第1位。『痛みを分かち合う』(移設論)というやり方は国民を敵に回します。対峙(たいじ)すべきはアメリカと日本政府です」ときっぱり。
今度はイジュ氏が山城氏に問います。「あなたは県外・国外だといい、テレビ討論で“沖縄の痛みを全国で分かち合う”といったことに驚きました。県外・国外移設は国民の税金で新たな米軍基地の建設を認めることにはなりませんか」
山城氏は「県外・国外を言い出したのは私ではない。鳩山総理がいった」というのが精いっぱいでした。島尻氏は司会者に「(移設の)具体的道筋」を問われて「責任ある立場になった時にしっかりとやっていきたい」というありさまでした。