2010年6月23日(水)「しんぶん赤旗」
米軍基地どこにもノー
徳之島住民 菅首相に手紙
菅総理、普天間基地の無条件撤去をアメリカに堂々と訴えて下さい。後押しは必ず国民がします――。カナダ(金融サミット)でのオバマ米大統領との初会談に臨む菅首相に届けられた、鹿児島県徳之島の住民からの手紙です。
書いたのは徳之島町の幸千恵子さん(日本共産党町議)、伊仙町の農業、吉玉誠一さんの2人。手紙は16日に官邸に届き、幸さんらは21日、報道機関に公表しました。
幸さんは「島の一大事、兄弟島沖縄の一大事『基地移設問題』につきまして、一島民としてどうしても総理に直接思いを伝えたくペンをとりました」との書き出しで便せん18枚にびっしりとつづりました。
幸さんは、200年以上にわたる薩摩藩による過酷な支配、戦後は沖縄とともに米軍占領下におかれ島ぐるみのたたかいで実現させた本土復帰と、それらを引き継いだ長寿と子宝の島の誇りをあげ、こう訴えました。「基地のない沖縄のあるべき姿をとりもどしてください。米軍基地は沖縄にも、徳之島にも、日本のどこにも要りません。このことをアメリカにはっきりと伝えてください」
菅首相からの返書は22日現在、まだ届いていません。