2010年6月23日(水)「しんぶん赤旗」
データにみる欧州と日本
労働時間と有給休暇
長く働かされる日本
労働時間の上限規制のない日本は、ヨーロッパの主要国と比べて労働時間が異常に長くなっています。
欧州連合(EU)では、週当たりの労働時間の上限を48時間と定めています。また、「1日の休息時間は連続して11時間」とする規定をもうけ、1日の労働時間の上限については、13時間が最大となります。
製造業での労働時間を比較すると、日本は2003時間、ドイツが1538時間、フランスは1537時間で、日本の総労働時間は、ドイツやフランスより500時間も長いことになります。
有給休暇も大きな格差があります。欧州各国では、4労働週の有給休暇を求めたEU指令に基づいて、法律で最低でも20日、フランスなどは30日が保障されています。国民の祝祭日といった公休日にも賃金を支払う、有給の公休日という制度もあります。
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