2010年6月23日(水)「しんぶん赤旗」
米軍機の恐怖いつまで
普天間第二小で墜落避難訓練
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警報音とアナウンスが校舎内に鳴り響きました。「ただいま普天間第二小学校の運動場、基地フェンス側に飛行機が落ちました。先生の指示に従い避難してください」―。22日、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)とフェンス一枚隔てた普天間第二小学校(知念春美校長)で、米軍機墜落を想定した避難訓練が行われました。
避難訓練は毎年6月に実施しています。児童らは口や鼻にハンカチを当て、足早に教室を出て整列。校舎を出たところで、実際の米軍機KC130の低空飛行が眼前で“出迎え”ました。避難場所での先生の説明も、米軍機の爆音で中断しなければなりませんでした。
知念校長は「一日も早く危険性を除去し、普天間基地は撤去してほしい。辺野古への『移設』では、沖縄県の基地負担は変わりません」と語っていました。
同様の訓練は、同基地付近のほかの小学校、米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)付近の小中学校でも行われています。