2010年6月21日(月)「しんぶん赤旗」
高校生らパレード 東京・銀座
私立も無償に
お金の心配なく学びたい
「お金の心配なく学びたい」と全国から集まった高校生たちが20日、東京・銀座をパレードし、私立高校も無償にしてほしいと訴えました。37都道府県の180校から高校生1000人余と父母や教職員合わせて3200人が参加しました。パレードに賛同した私立学校は56校(18日現在)にのぼりました。
各地域の高校生が和太鼓をたたいたり、沖縄の伝統芸能エイサーを踊ったり、バトンをまわしたりして、注目をあびました。「行きたい高校を選べるようにして」「(高校生は)無力じゃない 仲間を救え」などと書いた手づくりのプラカードや横断幕を持ってアピールしました。
パレード出発前に高校生がリレートークし、経済的理由で退学した友達の話や私学無償化署名を集めるとりくみなどを紹介。岡山県の女子高生=3年生=は「進級時に授業料を払えず、督促状がきました」と切実な思いをのべ、「高校生は未来をつくる力があります。一人ひとりが集まれば大きな力になります。国を動かしましょう」と訴えました。
パレードに参加した高校生は、「兄と入学時期が重なって入学金が用意できなかったため、兄が大学進学を1年延期した。同じような家庭が出てほしくない」(愛知県)、「経済的理由で友達が公立に編入した」(東京都)と話していました。
東京駅前でパレードを見ていた男性(28)は、「日本でも高校生が行動していて驚いた。がんばってほしい」と話しました。