2010年6月19日(土)「しんぶん赤旗」

7割の学生“学費重い”

家族に苦労 40%/家計を圧迫 34%

全学連など調査


 学費を負担に感じている学生が7割におよぶことが「学費・雇用黒書2010」からわかりました。黒書は全日本学生自治会総連合がよびかけ、各大学の学生自治会や各地の学費負担軽減に取り組む個人加盟のネットワーク「学費ゼロネット」が集めました。4月から6月10日までの間に42学園3647人分をまとめたものです。


 初年度納入金は国立大学が約81万円、私立大学が平均で約130万円です。回答者の70%が「学費を負担に感じる」とこたえ、「負担に感じない」(6%)を大きく上回っています。

 学費を負担に感じる内容(複数回答)では、「家族や親せきに苦労をかけてつらい」(40%)がトップで、「進学・在学が家計を圧迫している」(34%)が続いています。奨学金についても「返済が不安」(32%)「返済が不安で奨学金を利用できない」(6%)と、経済的に困難な学生が利用しにくく、将来不安をもたらしていることがわかりました。

 アルバイトをしているとこたえた学生は1025人でした。理由(複数回答)は「生活費をまかなうため」が49%と最も多く、「娯楽費のため」(38%)と続きます。「学費をまかなうため」とこたえた学生は18%でした。

 就職活動について答えた学生は208人でした。85%が「不安がある」とこたえました。

 就職活動が不安と感じる内容(複数回答)では、「正規職に就けるか」が51%と最も多く、「自分の専門や興味をいかせるか」(39%)、「将来、家計を維持できるか」(27%)、「働き続けられるか」(20%)と続いています。

 就職活動をはじめた時期で最も早かったのは「3年生の7月」で、採用試験を受けた数で最も多かったのは「30社」でした。

グラフ




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