2010年6月17日(木)「しんぶん赤旗」
福岡生存権裁判
国は上告させるな
全国連絡会 国会前座り込み
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福岡高裁で生活保護の老齢加算廃止処分取り消しを求めた裁判で、原告勝訴の判決が言い渡されたことを受け、生存権裁判を支援する全国連絡会の東京と埼玉の支援者は16日、行政が上告しないよう求めて、国会議員要請と国会前での座り込みを行いました。
座り込みをする高橋陽子さん(71)は「絶対に上告しないよう働き掛けてと、国会議員に言ってきました」と報告。豊島区生活と健康を守る会事務局長の山口実さん(62)は「国は北九州市に上告しないように指導してほしい。市は老齢加算を復活せよと国に言ってほしい」と言いました。
新潟生存権裁判の弁護団の大澤理尋さん(44)は「ともに頑張って上告を阻止し老齢加算を復活させましょう」と語りました。
前日の国会で菅直人首相が「老齢加算を復活する状況にはない」という答弁をしたことに対して、全国生活と健康を守る会連合会事務局長の辻清二さんは「こんな答弁を許さず、上告期限の29日までさらに行動を強めたい」と訴えました。
同連絡会副会長で全国保険医団体連合会会長、住江憲勇さんがあいさつしました。
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