2010年6月13日(日)「しんぶん赤旗」

国連温暖化対策会合が閉幕

先進国の「強化」求める


 【アムステルダム=小玉純一】ドイツのボンで開かれていた地球温暖化対策の国際的枠組みに関する国連の会合が11日、2週間の日程を終えて閉幕しました。

 会合では、技術移転など技術的諸問題で合意に近づく一定の成果をあげながらも、今年末の国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)に向けた交渉の土台となる文書には、先進国と途上国の双方から強い批判が出て、合意は次回以降に先送りされました。

 デブア条約事務局長は11日の記者会見で、気候変動対策基金や森林破壊問題への対策などに触れて「今回は重要な進展があった」とのべました。しかし、先進国が提示した温室効果ガス削減目標の合計は、気温上昇を産業革命前から2度以内に抑えるにはほど遠いと指摘し、より強力な対策を求めました。

 一方、ボリビアの代表は、交渉の土台となる文書が京都議定書にいっさい言及していない点などをあげ、「交渉のたたき台にならない」と批判しました。





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