2010年6月12日(土)「しんぶん赤旗」
口蹄疫で畜産農家
長期化「支援急いで」
宮崎・都城
家畜伝染病・口蹄(こうてい)疫の感染が確認され深刻な被害が拡大している宮崎県都城(みやこのじょう)市では、畜産農家からは「消毒を徹底してほしい」「和牛農家への支援を急いで」などの切実な声が上がっています。
和牛生産農家の30代男性は、“都城からは絶対に口蹄疫を出さない”の思いから畜舎の出入り口の消毒などを徹底、ほかの農家も同様に対策をとっているといいます。「消毒ポイントが少なかったと思う。これ以上広がらないためにも、消毒を徹底してほしい」
乳牛70頭を飼育している農家は、「酪農家は、毎日牛乳の出荷ができますが、和牛の生産・肥育農家は収入がないので大変です。事態が長期化しているので支援を急いでほしい」と苦境を訴えます。
防疫のため、4月に消毒剤や長ぐつなどが農協から支給されましたが、不足するようになり自分たちで買い足している現状をあげ、「現地で迅速に対応できる仕組みをつくってほしい」と強く望みました。