2010年6月11日(金)「しんぶん赤旗」
3月の生活保護過去最多
134万世帯超に
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3月の生活保護世帯が前月から1万4607世帯増の134万3944世帯(速報値)にのぼり、過去最多を更新することが、9日発表された厚生労働省のまとめでわかりました。
これにより、2009年度の生活保護世帯数の月平均は127万4239世帯となり、前年度より12万5473世帯もの大幅増となり、月平均値でも過去最多を更新する見込みです。生活保護世帯数は、01年度から最多記録を更新し続けています。
3月の生活保護受給者数は186万6157人に達しました。毎月1万人を超えるペースで増加し、2月から3月にかけては2万2000人以上も増えています。09年度の月平均値では176万3604人で、前年度確定値より17万984人の増です。
生活保護は、受給要件が厳しいこともあり、厚労省が今年4月に発表した推計でも、基準で定める最低生活費を下回る所得しかない世帯の15・3%しか受給していないことがわかっています。それにもかかわらず、生活保護世帯が大幅に増加しており、国民の生活はさらに厳しいものになっていることを、今回の調査結果は示しています。
政府は景気について「着実な持ち直し」(5月20日、当時の菅直人副総理)としていますが、そうした認識は国民の生活実態と大きくかけ離れたものとなっています。
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