2010年6月10日(木)「しんぶん赤旗」
南アW杯あす開幕
応援モードはや全開
【ヨハネスブルク=和泉民郎】4年に1度開かれるサッカーの世界選手権、第19回ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が11日、日本を含む32チームが参加して幕を開けます。アフリカ大陸初開催となるW杯の開幕を2日後に控えた9日、開会式が行われる当地は本番に向け一気に雰囲気が高まってきました。
空港には各国のサポーターらが次々と到着し、南アフリカの民族楽器ブブゼラが街中に鳴り響くなど、華やかなムードに包まれました。メーンスタジアムではパレードなどリハーサルも行われ、チケットセンター前は長蛇の列。数日前には6万枚余が一気に売れ、追加販売も始まりました。
ナイジェリアから観戦にきたアリソン・ンゴグさん(50)は「スタジアムで世界から人々が集まる光景を実感したいね。世界の人にアフリカのことを知ってほしいし、いいニュースを自国に持ち帰ってもらいたい」と熱っぽく話しました。
この日は南アフリカ代表のパレードが行われ、多くの市民が沿道を埋めました。盛んに声援を送っていた女子学生のネリサ・コモさん(18)は、「W杯を成功させることができれば、南アの人々の自信につながるはず」と目を輝かせました。