2010年6月10日(木)「しんぶん赤旗」
要介護認定廃止を盛る
「認知症の人と家族の会」の提言
全国に約1万人の会員がいる「認知症の人と家族の会」が、総会(5日)で決定した「介護保険制度改正への提言」に、「要介護認定を廃止する」ことを盛り込みました。
提言は、介護保険制度の発展方向として「必要なサービスを、誰でも、いつでも、どこでも、利用できる」「利用者本位の制度」を打ち出しています。そのために、「まず認定から出発するのではなく、暮らしの中での介護の必要性から出発する制度にする」ことを求めています。
提言はそのほかに、「必要な財源を、政府、自治体が公的な責任において確保する制度」を掲げ、介護給付費に占める公費の割合を現在の5割から「6割に引き上げる」ことなどを求めています。
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