2010年6月10日(木)「しんぶん赤旗」
辺野古新基地 地元合意なくても
岡田外相
岡田克也外相は9日未明、菅新内閣で外相に再任されたことを受け、記者会見しました。外相は、沖縄の米軍普天間基地(宜野湾市)の「移設」問題に関する日米合意が同県名護市辺野古周辺に建設する新基地の工法などの検討を8月末までに完了させるとしていることについて「8月末というのは(専門家による)技術的な検討のタイミングであり、それまでに沖縄の合意を求めなければならないというものではない」と語り、県民の合意を得る必要はないとの考えを示しました。
その上で外相は日米合意について「沖縄の皆さんがやむを得ないと思ってもらう状況をつくり出すことが重要だ」と指摘。「沖縄が受け入れ難いという時には前に進めなくなる。前に進めないということは、現在の状況が固定化されるということでもあり、国民の生命、安全が非常に危ない状況にもなり得る」と述べ、日米合意が受け入れられなければ普天間基地が現状のまま残ると脅しをかけました。