2010年6月10日(木)「しんぶん赤旗」
野党、予算委審議迫る
会見で市田氏 “国民の前で議論を”
書記局長・幹事長会談
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与野党書記局長・幹事長会談が9日、国会内で開かれ、日本共産党など野党側は、菅直人首相の所信表明演説に対する衆参本会議での各党代表質問はもちろん、予算委員会での十分な審議を行うよう求め、予算委審議のためであれば、会期延長もやむをえないとの姿勢を示しました。
民主党の枝野幸男幹事長は、11日の所信表明を提案しただけで、予算委審議については、「受け止めて、持ち帰って考えたい」と述べるにとどまりました。協議の結果、枝野氏は10日午前中に回答すると約束しました。
これに先立ち、日本共産党、自民党、公明党、みんなの党、たちあがれ日本、新党改革、社民党の野党7党は書記局長・幹事長会談を開き、新内閣が発足したがゆえに予算委員会の開催がいよいよ求められており、充実した審議をするためであれば16日までの会期の延長はやむをえないとの認識で一致しました。
7野党は「政治とカネ」の問題での小沢一郎前民主党幹事長らの証人喚問を求めていくことでも一致しました。
日本共産党の市田忠義書記局長は会談後の記者会見で、「首相が代わり、内閣も代わった。参院選は目前だ。本会議での代表質問だけではなく、一問一答形式の予算委員会を開いて、参院選の判断材料を国民に示した上で審判を仰ぐのが議会制民主主義の常道だ」と強調しました。
さらに「与党が、会期末で予算委員会を開く日程が窮屈だというならば、そのための若干の会期延長は当然ありうる。論議を尽くして国民の前に判断材料を示すことを与党は拒否するのかどうかが問われている。逃げないで、国民の前で堂々と議論したうえで参院選を迎えるべきだ」と表明しました。