2010年6月9日(水)「しんぶん赤旗」

リハビリ

日数制限なくして

患者らが国会内集会


 「リハビリを受けて一歩でも多く歩きたい。この気持ちを踏みにじらないで」―。医療保険のリハビリ日数制限撤廃を求めて8日、国会内で集会が開かれ約80人が参加しました。患者、医療関係者、研究者でつくる「リハビリテーション診療報酬改定を考える会」の主催。

 患者会の代表が実態を報告しました。

 脳卒中患者は、「床から立ち上がれない重い状態の人が、病院から退院させられ地域に戻り亡くなる人も多い」と深刻な実態を告発。事故や病気で脳が傷つくことによって起こる高次脳機能障害の患者は、「患者によって障害は多様なのに総合的リハビリが受けられない。また数年にわたるリハビリが必要なのに180日で介護保険のリハビリに移され専門的措置が受けられない」と訴えました。

 「考える会」の道免和久氏が、「民主党政権になっても日数制限は撤廃されない。菅新政権に迫っていこう」と述べました。

 日本共産党の小池晃参院議員、高橋ちづ子衆院議員が参加。小池氏は、「リハビリは医療行為というのが大原則。その内容も期間も保険医の判断によってなされるべきだ。日数による機械的打ち切りは撤廃しなくてはいけない」とあいさつしました。


 リハビリ制限 医療保険から医療機関に支払われる診療報酬の2006年の改定で、リハビリを四つの疾患別に分け、受けられる上限(最大180日)を設定。上限を超えると医療保険でリハビリが受けられなくなりました。





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